杉崎淳です。
いまさらですが、ブログなるものを始めます。
自分が、小説以外の文章形式を与えられた場合に、何を書きたいのか、何を書くべきか、ということがまず問題になりますが、さて、どうしよう?
身辺雑記など、一番後回しでいいだろう。
かといって、お堅い文学論を偉そうに披露したところで、誰も読む気もしないだろう。
まあでも、好きなことを書く、というのは間違いではないだろう。
好き勝手に何でも書く、という意味でなく、好きな物事について書く、という意味ならば。
さて、杉崎が好きな物って、何だ?
ここでようやく、書くべきことが決まります。
私が好きな物、そして、このブログでこの筆名で開陳するのに一番ふさわしい、私が好きな物のジャンルとは、食べ物でも音楽でもなく、「ホラー短編」なのです。
異形コレクションに「蒐集家(コレクター)」という巻がありますが、私のコレクションの一つは、ホラー短編なのです。
そして、その宝物は、私の直接の目標になっているという意味で、CDのコレクションなんかとも、ちょっとおもむきが違う、そんなコレクションです。
私が短編ホラーというものを本格的に年中書き続けるようになって数年になりますが、それよりずっと以前から、ホラーの短編集やアンソロジーを愛読してきました。
そのころ読んだ作品のうち、本当にすごいな、と今でも記憶に残っている逸品を厳選して、以前は純然たるホラー短編ファンの視点で読んだそれらが、実際どう凄かったのか、ということを今の視点で論じてみたいのです。
もちろん、同じ作家としての立場、だなんて自惚れたド厚かましいことを言う気は毛頭ありません。
文筆修行中の身として、先輩の到達された、偉大なレベルにある諸作品を分析研究したいな、と。
えっ? 「研究」???
結局、数行か十行ほどの感想文というかレビューのようなものにならざるを得ないのだけれど、ただの称賛に終わらせず、できるだけ内容ある、分析的な文章を心がけたい、というぐらいの意味です。
この場を、私の「コレクション」の紹介(=見せびらかし)以上の、有益なものにしたい。
ざっくばらんに言えば、まずは自分の執筆のために役に立ったらいいな、などと思っています。
そのような、利己的な厚かましい思惑も込みで、このブログを書かせていただきます。
このブログの試みは、杉崎の勉強という側面も多々あります。
なお、ネタバレは絶対にしないつもりです。その点は、安心してお読みください。
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